Art Center Ongoing

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吉祥寺にArt Center Ongoing という施設があります。そこはギャラリー、ライブラリー、カフェがあり、展覧会やレクチャーなど様々なイベントが行われアートを通した人の交流の場になっています。古い二階建ての建物を代表の小川さんはじめアーティストの方達で改装したそうです。

Ongoing主催で2002~2006年に毎年公募展を行い、参加者自身でプレゼンし、評価し合い出展作家を選出したそうです。その他のイベントを含め、閉鎖的な美術業界に問題意識をもち、現在にどのような表現が生まれているのかを考察し続けているそうです。その注目度は高く、イベント参加者の数も多いそうです。茂木健一郎氏による現在東大ですすめられているアートのプロジェクトについてのトークイベントには会場に入りきれないほどの人が集まったとのこと。

先日Ongoingを訪ねた時は松原滋の「PUBLISHED」展が開催されていました。松原さんがヨーロッパの国々の旅路で身近にあった木の葉、電車の切符など様々なものが透明のフィルムでパッキングされ展示されていました。

パッキングされたものは規則的に整然と展示されていましたが、観ていくうちに旅のなかでの時間の流れ、場所の移動性、その旅をしている本人の感情の動きが感じられとても流動感が伝わってきました。映像もありました。それは窓ガラスの外にとまっている蝶でした。蝶が弱っていたようなので松原さんは蝶が死んでしまったあとにパッキングしようと考えていたそうなのですが暫くしたら飛んでいっていなくなってしまったそうです。その時の映像でした。旅先の瞬間瞬間を旬にパッキングしていったことが想像されます。

代表の小川さんともお話できました。美大と東大で美術を研究なさった方で広いネットワークによって更なる活動を進められているようです。気さくにお話をして下さいました。

Ongoing(http://ongoing.jp/topics.html)

松原滋「PUBLISHED」展(http://ongoing.jp/gallery/matsubara.html)

Tanaka

真夏の夢-椿山荘-

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目白の椿山荘で「真夏の夢」というアーティストグループ「団・DANS」が共催している展覧会に行ってきました。ホテルの宴会場と日本庭園が展示会場で46人の若手アーティストの作品が展示してあります。

主催の「団・DANS」は2005年に発足し若手アーティスト支援活動をし、4年間で100名以上のアーティストの作品を紹介してきたそうです。確か、昨年、住宅展示場を会場に展覧会を開催したりもしていました。

今回の展覧会はサイレントオークションが行われています。作品購入希望者が希望の価格を紙に書いて希望作品のBOXに入れておき、最終日に落札者が決定します。作家さんが作品を落札者に届けてくれるそうです。

先日の越後妻有トリエンナーレに続き、今回は都会の中の日本庭園ですがまたまた汗をかきながら森の中を登ったり降りたりして緑の中の作品も観てきました。暗くなってから庭園の中の作品を観てまわったのでキャプションが読みにくかったですが楽しい肝試しのようで面白かったです。

特に面白かったのは、庭園の中に茶室の中の暗闇に大垣美穂子さんの「Milky Way-Breath01」というインスタレーションがあり座り込んだ人のオブジェから発する光が茶室の暗闇に広がり、その光が弱くなったって消えたり、明るくなって部屋を照らしたりしています。暗闇なので見る側は平衡感覚がややなくなった感じがして浮き上がった感じを体感しました。

椿山荘-真夏の夢(http://www.chinzanso.com/event/dandans_web/

Tanaka

越後妻有トリエンナーレ

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越後妻有トリエンナーレに行ってきました。

時間が一日しかなかったので松代エリアと松之山温泉のエリアにしぼって見てきました。目的地に着くまでの間、美術館やギャラリーなどのアート作品のための空間ではない長閑な日本の田舎の自然の中やそこに住む人々の日常の中にどんなふうに作品が展示されているのだろうと考えていました。

まず、松之山温泉街に行きました。なぜここかというと、以前から三大薬湯の一つとされる松之山温泉に行ってみたかったのも大きな理由の一つです。(やはりアートもいいけど温泉も魅力的です。)それとマリーナ・アブラモヴィッチの「夢の家」(2000年作)を今更ですが、見たかったからです。

「夢の家」は美しい山村の中にありました。伝統的な日本の家を改装して宿泊施設にしてあります。そこに宿泊した人は宿泊した次の日の朝にどんな夢を見たかをノートに書き留めます。水晶や銅を使った家具がある赤、青、紫、緑の部屋で、夢見るための着ぐるみを着て棺桶のようなボックスの中に寝ます。日本家屋でありながら、マリーナ・アブラモヴィッチの夢を見るための演出でこれまでに見たこのとのない不思議な空間でした。

(詳しくは越後妻有トリエンナーレhttp://www.echigo-tsumari.jp/2009/index.html

宿泊者達の夢が書かれたノートには様々な内容の夢が書かれていましたが、私がたまたま目についたいくつかの内容はなぜか犬が出てくるものが多かったです。

不思議な(私にとってはちょっと正直不気味な?)空間ですがその集落の中にすっかり馴染んでいる感じで、気持ちがいい風が吹く居間で頂いた冷たい麦茶を飲み、外の緑の景色を眺めながらしばらくぼーっとしていました。癒されました。その後松之山温泉の名物の源泉かけ流しの「鷹の湯」につかりさらに癒されました。

時間がなくなってきたので松代にもどってからは早歩きでまつだい「農舞台」とその周りの森林の中の作品をいくつか見て周りました。「農舞台」では小沢剛の「かまぼこ型倉庫プロジェクト かまぼこ画廊」、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」などを観ました。

森林の中には板で作られた遊歩道がありいくつかの作品へ導いてくれます。人ひとり分程の幅の木板の上を平均台を歩くように歩いて行きます。童心にかえりワクワクした気持で作品に向かいました。そこでは橋本真之の「雪国の杉の下で」という彫刻、マダン・ラルの「平和の庭」を観ました。

時間がなくなってくると、少しでも多くの作品を見たいとついついスタンプラリー感覚に作品を見て行ってしまいました。実際、作品のところにはスタンプが置いてありスタンプをたくさん集めようと頑張っている方々も多かったです。

ラリー的になるとゆっくり作品を観ることが二の次になってしまうことが良いのかは別としてなんだか皆さん楽しそうでした。アートを観て楽しんで、自然の中で動いて健康的という意味では良いのではと思いました。

東京に戻ってくるとあの美しい圧倒的に自然の緑と空の青が多い越後妻有の大地に様々な作品が点在している光景が鮮明に思い出されます。作品を見てまわるために暑い中汗だくになって歩き回ったことも大変でしたが健康的でいい経験でした。

作品が大自然と集落の中に新しい生き物がいつの間にか生息しているかのように置かれていた、というより、「生えていた」という感じがしました。林や田んぼばかりの景色の中にふと、色鮮やかだったり、変な形の作品を発見してまわる感覚はなんとなくキノコ狩りでふと新種のキノコを発見してなんだろう?とみつめる感覚、得したような、でも毒キノコかもしれないというような。。。うまく言えませんがそんな感じでアートの作品は越後妻有の中に溶け込んでいたように思いました。

Tanaka

建築家坂倉準三展

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先日、建築家坂倉準三展を観に汐留ミュージーアムに行ってきました。

ル・コルビジェのもとでモダニズムの実践を学んだ坂倉準三は、日本の造形美をモダニズムと融合させ新たな日本の造形美を生み出すことに貢献しました。

住宅は建築の本質と語り、日本の伝統美と機能美に有機的な曲線を加え建物だけでなく家具も設計しました。第12回ミラノ・トリエンナーレ日本室を担当し、当時、彼の感性と日本の伝統美、機能美の融合が絶賛されたそうです。

神奈川県立近代美術館、岡本太郎記念館、新宿駅西口広場も彼の設計です。

展示会場には坂倉準三がデザインした家具や建具が展示してあって木の素材や曲線に人の温もりのようなものが感じられました。土地の傾斜や樹木を利用した住宅や、都心の住宅に都心の土地にはもったいないのではと思う程の広さの中庭を設け、その結果、都市の住宅にも日本美の重要な要素である自然美をもった住空間をつくりあげています。

坂倉準三の多くの建築の写真、模型と家具が展示してあってその贅沢な建築空間に思いを馳せることができました。

神奈川県立近代でも坂倉準三展を開催中です。

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2009/sakakura/index.html

Tanaka

越後妻有「大地の芸術祭2009」に寄付してみました。

かかった時間は10分ぐらいでした。

https://www.echigo-tsumari.net/

こういった取り組みは、本当にいいですね。

アート作品を検索して、その作品のサポーターとして寄付ができます。(使われるのは芸術祭全体に使われるのですが・・・)

私は、この取り組みへの応援を兼ねて、アート作品は選ばず、全体に寄付という扱いにしました。

5000円以上の寄付ですと、ふるさと納税の扱いで、税金の控除の対象になります。寄付完了後、後日領収書が郵送されてきます。

寄付の流れはぜひサイトで読んでいただくとして、大まかには、サイト上でメールアドレスを

登録すると、メールアドレスに寄付受付のためのサイトURLが送られてきて、そこから

個人情報およびクレジットカードの情報を入力して、寄付が完了します。

日経ビジネスONLINE 「“ふるさと”を考えてみませんか? 全国初の「ふるさと納税」決済サイトを作った女性社長に聞く」

http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090810/202143/

ふるさと納税では、事前に自治体が受け付けますとの返答があった人でなければ寄付ができません。ところが調べてみると、寄付を申し出た人に対して、自治 体が返答するまでに1~2週間かかっているケースも珍しくありません。これでは、寄付を思い立っても、自治体が返答した頃には萎えてしまう。実際、“離脱 率”は2割ぐらいあったようです。これを知って、私は「高い!」って驚きましたから。

今回は、電子メールで寄付の申し出が届くと、自動返信でクレジットカードで振り込めるウェブサイトの案内を送り返す仕組みにしました。寄付したい人は、申し込んで即、支払えます。

確かに、自治体の職員が寄付金の出し手をチェックしないことによるリスクはあるかもしれません。それでも多少のリスクは取ってでも、利便性の優先しようと。問題が起きたら、その時に対応を考えればいい。

こういった部分への気遣いがなかなか大変なんですよね。今回の取り組みがきっかけになって、寄付や投資といったアート関連のプロジェクトでよく話題に出る分野の議論が進めばよいと思います。

こういった取り組みに、リスペクトしているという前提で、残念な部分。

  • 「アート作品を指定して寄付ができる」という部分に関しては面白いのですが、もう少し作りこみが欲しいですよね。作家さんのスペシャルインタビュー映像とかでもいいんです。特別感がほしい。
  • 「お気に入りのアート作品へ寄附してオーナー気分を味わってみませんか?」というコピー文はどうも・・・。そんな気分で寄附する人、多いんでしょうか。
  • 2週間で2500万円以上の寄附が集まった、というのは、実際そうなんでしょうけど人数も表記してほしいですね・・。平均5000円で5000人が寄附したのと、一部多額で100人が寄附しているのでは、意味合いが違いますよね・・・。過剰表現での寄附の勧誘という感じも受けます。

今回はクレジットカード会社との直接契約で、課金部分を作りこまれたようですが、なかなかそこまで準備ができるプロジェクトはそう多くないでしょう。

私見としては、口ファンドをビジネスでかじっていた経緯もあり、アートシェアリングのような保険とセットになったような商品の決済、ファンドの決済については、クレジットカード会社は確実にしぶるという印象です。

資金決済法が今年可決され、施行を待つばかりの今、PayPalやGoogle CheckOutのような小額課金の仕組みがもっと発展するとよいですね。資金決済法施行後は、おそらく企業が発行するポイントの余りなどを寄附に回せる仕組みなどにも応用されるんじゃないでしょうか。当面、定点チェックのテーマです。

<小額課金関連情報リンク>

・NRI(2009年6月) 「決済関連市場の動向と資金決済法制定に伴う決済ビジネスモデルの変化」 (・・・ガラパゴス化とは独自の進化があってのもの。J-Debitのガラパゴス化は伸び悩みと読み換え)

・ITmediaNEWS(2009.7.16) 「PayPal、日本事業を本格化へ 国内の規制緩和受け」

・ZDNet(2009.7.28) 「消費者目線の決済サービス」 (・・・twitpayのようなサービス期待)

・マイコミジャーナル(2009.2.13) 「決済関連市場の動向と資金決済法制定に伴う決済ビジネスモデルの変正式サービスインの『Amazon FPS』 日本の課金システムをどう塗り替えるか?」

中川 肇 (このblogの内容はNPO法人 コンテンポラリー・アート・イン東京の見解ではなく、中川個人のものです。ご意見なども歓迎しています。)