森美術館の「アイ・ウェイウェイ展—何に因って?」と「MAMプロジェクト 009 : 小泉明郎」展で、展示室内での写真撮影が可能になりました。そして、クリエイティブコモンズを活用し、撮影した写真を、blogや写真共有サービスなどでの利用も可能ということで、twitter上でも話題になっています。
アイ・ウェイウェイ展-何に因って?
2009年7月25日(土)~11月8日(日)
会場: 森美術館 〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53階
主催: 森美術館
(「MAMプロジェクト009:小泉明郎」同時開催)
http://www.mori.art.museum/contents/aiweiwei/index.html
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24日のプレス説明会の質疑応答では、朝日新聞さんがこの写真撮影を可能にする取り組みに関して質問されたのみでした。もっとここが話題になるのかと思っていたので、少し残念。森美術館館長の南條史生氏が、今回の取り組みに関してお話されました。個展の場合はこういった取り組みは可能だが、複数の作家作品がかかわる様な企画展では難しい。常設展ではもっとこういう取り組みがあってもいいのではないか、ということでした。
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森美術館の2009年7月24日配布資料によると、写真撮影に関しての注意事項は下記のとおり。
▼写真撮影に際して
・三脚の使用はご遠慮ください。
・フラッシュの使用はご遠慮ください。
・ほかの来館者の鑑賞を妨げるような撮影はご遠慮ください。
撮影された写真の利用に関しては、「クリエイティブ・コモンズ表示・非営利・改変禁止2.1 日本」ライセンスです。
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プレス内覧会での注意事項には、撮影方法として、「作品は、展示風景としてご撮影ください。(例:2点以上、人をいれて撮るなど)ひとつの作品にフォーカスをあてた撮影、また同じ作品を長時間にわたり撮影することはご遠慮ください。」という項目がありました。これは一般にも言えることだと思います。このことを含め、ユーザーサイドから自主規制というか、モラル・知識を持ったうえで、写真撮影、写真利用をしていかなければ、今回の森美術館のような取り組みが後に続くことはないのではないでしょうか。
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思いついたままに、その他写真撮影・利用に関しての気をつけるべきことリスト。
・ひとつの作品にフォーカスをあてず、作品は展示風景として撮影
・会期の初期に、大量の写真をアップしたレポートなどを上げない。(ネタバレ注意)
・広報につながる使い方 (名称・リンクなど)
ルールで縛りたいということではなく、思いもしない不注意で何らかの迷惑や事故につながるのを避けられれば、安心して写真撮影、利用できますよね。その他皆さんからのご意見で充実させたいです。
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調べてみると、blogなどへの掲載は難しくとも、美術館内での撮影が可能な美術館は国内にも実は多数あるようです。
横浜美術館
http://www.yaf.or.jp/yma/about/faq/collection.html#3
青森県立美術館 奈良美智「あおもり犬」
(展示室内は撮影禁止。この作品のみ)
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/437.html
東京国立近代美術館
http://www.momat.go.jp/Honkan/faq-photo.html
岡本太郎記念館
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E6%9C%AC%E5%A4%AA%E9%83%8E%E8%A8%98%E5%BF%B5%E9%A4%A8
横浜トリエンナーレさんでも写真撮影可能だったようですね。
調べるともっとたくさんありそうです。
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とにかく、今回の取り組みによって、美術館での写真撮影が可能になる流れを後押しする結果につながると良いですね。パブリックドメイン含め、美術作品にかかわる権利に関して理解が深まるきっかけにもなりそうです。
ただ、現段階では、観覧する方々の知識・モラルがしっかりしているわけではないと思われるので、心配な部分も少しあります。
たとえば、美術館員によるガイドツアーの時だけ写真撮影可能といった、段階的な取り組みでもよいと思います。あらかじめ、写真撮影や写真利用に関しての説明もしっかりすることができますし。あるいは、写真撮影・利用に関する説明会に出た方、友の会会員はOKとか・・・。少しぐらいの規制ができれば、写真撮影可能にできる、という美術館もあるんじゃないでしょうか。
NPO CATとしても、通常は写真撮影禁止の展示に対して、識者による説明、ガイドなどをセットにした写真撮影・利用可能なツアーなど企画してみたいですね。ご協力者なども募っております。
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中川 肇 (このblogの内容はNPO法人 コンテンポラリー・アート・イン東京の見解ではなく、中川個人のものです。ご意見なども歓迎しています。ご意見、ご質問などあれば http://twitter.com/npocat/ にお気軽にいただければ、回答させていただきます。)