越後妻有トリエンナーレ

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越後妻有トリエンナーレに行ってきました。

時間が一日しかなかったので松代エリアと松之山温泉のエリアにしぼって見てきました。目的地に着くまでの間、美術館やギャラリーなどのアート作品のための空間ではない長閑な日本の田舎の自然の中やそこに住む人々の日常の中にどんなふうに作品が展示されているのだろうと考えていました。

まず、松之山温泉街に行きました。なぜここかというと、以前から三大薬湯の一つとされる松之山温泉に行ってみたかったのも大きな理由の一つです。(やはりアートもいいけど温泉も魅力的です。)それとマリーナ・アブラモヴィッチの「夢の家」(2000年作)を今更ですが、見たかったからです。

「夢の家」は美しい山村の中にありました。伝統的な日本の家を改装して宿泊施設にしてあります。そこに宿泊した人は宿泊した次の日の朝にどんな夢を見たかをノートに書き留めます。水晶や銅を使った家具がある赤、青、紫、緑の部屋で、夢見るための着ぐるみを着て棺桶のようなボックスの中に寝ます。日本家屋でありながら、マリーナ・アブラモヴィッチの夢を見るための演出でこれまでに見たこのとのない不思議な空間でした。

(詳しくは越後妻有トリエンナーレhttp://www.echigo-tsumari.jp/2009/index.html

宿泊者達の夢が書かれたノートには様々な内容の夢が書かれていましたが、私がたまたま目についたいくつかの内容はなぜか犬が出てくるものが多かったです。

不思議な(私にとってはちょっと正直不気味な?)空間ですがその集落の中にすっかり馴染んでいる感じで、気持ちがいい風が吹く居間で頂いた冷たい麦茶を飲み、外の緑の景色を眺めながらしばらくぼーっとしていました。癒されました。その後松之山温泉の名物の源泉かけ流しの「鷹の湯」につかりさらに癒されました。

時間がなくなってきたので松代にもどってからは早歩きでまつだい「農舞台」とその周りの森林の中の作品をいくつか見て周りました。「農舞台」では小沢剛の「かまぼこ型倉庫プロジェクト かまぼこ画廊」、イリヤ&エミリア・カバコフの「棚田」などを観ました。

森林の中には板で作られた遊歩道がありいくつかの作品へ導いてくれます。人ひとり分程の幅の木板の上を平均台を歩くように歩いて行きます。童心にかえりワクワクした気持で作品に向かいました。そこでは橋本真之の「雪国の杉の下で」という彫刻、マダン・ラルの「平和の庭」を観ました。

時間がなくなってくると、少しでも多くの作品を見たいとついついスタンプラリー感覚に作品を見て行ってしまいました。実際、作品のところにはスタンプが置いてありスタンプをたくさん集めようと頑張っている方々も多かったです。

ラリー的になるとゆっくり作品を観ることが二の次になってしまうことが良いのかは別としてなんだか皆さん楽しそうでした。アートを観て楽しんで、自然の中で動いて健康的という意味では良いのではと思いました。

東京に戻ってくるとあの美しい圧倒的に自然の緑と空の青が多い越後妻有の大地に様々な作品が点在している光景が鮮明に思い出されます。作品を見てまわるために暑い中汗だくになって歩き回ったことも大変でしたが健康的でいい経験でした。

作品が大自然と集落の中に新しい生き物がいつの間にか生息しているかのように置かれていた、というより、「生えていた」という感じがしました。林や田んぼばかりの景色の中にふと、色鮮やかだったり、変な形の作品を発見してまわる感覚はなんとなくキノコ狩りでふと新種のキノコを発見してなんだろう?とみつめる感覚、得したような、でも毒キノコかもしれないというような。。。うまく言えませんがそんな感じでアートの作品は越後妻有の中に溶け込んでいたように思いました。

Tanaka