越後妻有「大地の芸術祭2009」に寄付してみました。
かかった時間は10分ぐらいでした。
https://www.echigo-tsumari.net/
こういった取り組みは、本当にいいですね。
アート作品を検索して、その作品のサポーターとして寄付ができます。(使われるのは芸術祭全体に使われるのですが・・・)
私は、この取り組みへの応援を兼ねて、アート作品は選ばず、全体に寄付という扱いにしました。
5000円以上の寄付ですと、ふるさと納税の扱いで、税金の控除の対象になります。寄付完了後、後日領収書が郵送されてきます。
寄付の流れはぜひサイトで読んでいただくとして、大まかには、サイト上でメールアドレスを
登録すると、メールアドレスに寄付受付のためのサイトURLが送られてきて、そこから
個人情報およびクレジットカードの情報を入力して、寄付が完了します。
日経ビジネスONLINE 「“ふるさと”を考えてみませんか? 全国初の「ふるさと納税」決済サイトを作った女性社長に聞く」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20090810/202143/
ふるさと納税では、事前に自治体が受け付けますとの返答があった人でなければ寄付ができません。ところが調べてみると、寄付を申し出た人に対して、自治 体が返答するまでに1~2週間かかっているケースも珍しくありません。これでは、寄付を思い立っても、自治体が返答した頃には萎えてしまう。実際、“離脱 率”は2割ぐらいあったようです。これを知って、私は「高い!」って驚きましたから。
今回は、電子メールで寄付の申し出が届くと、自動返信でクレジットカードで振り込めるウェブサイトの案内を送り返す仕組みにしました。寄付したい人は、申し込んで即、支払えます。
確かに、自治体の職員が寄付金の出し手をチェックしないことによるリスクはあるかもしれません。それでも多少のリスクは取ってでも、利便性の優先しようと。問題が起きたら、その時に対応を考えればいい。
こういった部分への気遣いがなかなか大変なんですよね。今回の取り組みがきっかけになって、寄付や投資といったアート関連のプロジェクトでよく話題に出る分野の議論が進めばよいと思います。
こういった取り組みに、リスペクトしているという前提で、残念な部分。
- 「アート作品を指定して寄付ができる」という部分に関しては面白いのですが、もう少し作りこみが欲しいですよね。作家さんのスペシャルインタビュー映像とかでもいいんです。特別感がほしい。
- 「お気に入りのアート作品へ寄附してオーナー気分を味わってみませんか?」というコピー文はどうも・・・。そんな気分で寄附する人、多いんでしょうか。
- 2週間で2500万円以上の寄附が集まった、というのは、実際そうなんでしょうけど人数も表記してほしいですね・・。平均5000円で5000人が寄附したのと、一部多額で100人が寄附しているのでは、意味合いが違いますよね・・・。過剰表現での寄附の勧誘という感じも受けます。
今回はクレジットカード会社との直接契約で、課金部分を作りこまれたようですが、なかなかそこまで準備ができるプロジェクトはそう多くないでしょう。
私見としては、口ファンドをビジネスでかじっていた経緯もあり、アートシェアリングのような保険とセットになったような商品の決済、ファンドの決済については、クレジットカード会社は確実にしぶるという印象です。
資金決済法が今年可決され、施行を待つばかりの今、PayPalやGoogle CheckOutのような小額課金の仕組みがもっと発展するとよいですね。資金決済法施行後は、おそらく企業が発行するポイントの余りなどを寄附に回せる仕組みなどにも応用されるんじゃないでしょうか。当面、定点チェックのテーマです。
<小額課金関連情報リンク>
・NRI(2009年6月) 「決済関連市場の動向と資金決済法制定に伴う決済ビジネスモデルの変化」 (・・・ガラパゴス化とは独自の進化があってのもの。J-Debitのガラパゴス化は伸び悩みと読み換え)
・ITmediaNEWS(2009.7.16) 「PayPal、日本事業を本格化へ 国内の規制緩和受け」
・ZDNet(2009.7.28) 「消費者目線の決済サービス」 (・・・twitpayのようなサービス期待)
・マイコミジャーナル(2009.2.13) 「決済関連市場の動向と資金決済法制定に伴う決済ビジネスモデルの変正式サービスインの『Amazon FPS』 日本の課金システムをどう塗り替えるか?」
中川 肇 (このblogの内容はNPO法人 コンテンポラリー・アート・イン東京の見解ではなく、中川個人のものです。ご意見なども歓迎しています。)